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2010-07-17

'09-'10シーズンのまとめと来シーズンへの展望

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感じたこと、思ったことを忘れないうちに。

2009-2010シーズンが何となく終了して1ヶ月。えむとらやHOKUTENさんが総括されているのに倣って、振り返ってみようと思います。んー、昨シーズンの山行の特徴を挙げるとすると何かなぁ、と考えて浮かんできたのは2つのキーワード。

1. シチュエーション山スキー
2. 別天地系山スキー

シチュエーションスキーって言葉をご存知でしょうか?あんまり最近は聞かないですかね。私の理解では、ゲレンデのいろんな状況に合わせた技術を駆使して、どんな条件でもスキーを楽しんじゃいましょうということだったかと思います。ゲレンデが整備され、いわゆるフラット中斜面ロングコースをクルージングすることが持てはやされた時代に、『そうじゃないだろ!』とスキー本来の楽しみを示す言葉として出てきたように記憶しています。私自身、どんな斜面でも滑りたいという欲求を突き詰めていくうちに山スキーの世界へ入って来たクチなので、このコンセプトには共感を覚えます。

で、本来の意味も含むのですが、ここではもっと広い意味(勝手に拡張)でシチュエーション山スキーという言葉を使っています。それは、山行計画から始まっています。その日の天気・雪のコンディション・行動可能時間・リスク・趣向・こだわり・モチベーション等々のさまざまな条件の下、一番楽しめることをやる!ということです。まぁ、多かれ少なかれみなさんやっていることだとは思いますが、あえて強く意識して行動していました。

雨の日でも楽しむ方法はあります。大雪で危険なら、少雪地帯に行けばいい。時間が無いなら早起きすればいい。等々、条件が多くなればなるほど悩みも増しますが、その分成し遂げた時の充実感は格別。いろんなオプションをいくつも用意しておいて、臨機応変に対応する。ツアー中も一緒。雪が無ければ?まぁ、笹薮は結構滑れますよ...。

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霧をまとったツリーをゆく(北月山里山にて)

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オプションを楽しむ(黒斑山BCにて)

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寡雪地帯だってこのとおり(丹沢大室山BCにて)

もはや定番となりつつある、早朝速攻シリーズもそのひとつ。朝ひと滑りして昼前から家で過ごすなんて、雪国在住の人の特権かと思ってましたが、さにあらず。東京在住でも十分可能です。ほんの2,3時間前(場所によっては1,2時間前)まで雪山で遊んでいたのに、今はおだやかな冬晴れの家でのんびりしている。時間は昼前で一日はまだこれから。このちょっとしたワープ感、結構快感です。

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早朝の山の空は清々しい(上州BCにて)

続いて別天地系。これはその名のとおり。どうも最近はこのあたりに琴線が触れるようです。山スキーの魅力のひとつに非日常性というものがあると思うのですが、それが特に強調されるのは、別天地を思わせる佇まいへ踏み入った時ではないでしょうか。この高揚感はなかなか得がたいものがあります。さらにそこに滞在するという要素が加わると...、明日にでも行きたいです。

昨シーズンは『これぞ別天地!』といえるようなところは少なかったけれど、山奥深く入った北信BC、山の上で一夜を過ごした尾瀬西山BCなど、山の懐に身を置く楽しみを感じられたツアーもいくつかありました。

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忘れられない斜面(北信BCにて)

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朝日に輝く(尾瀬西山BCにて)

さて、来シーズンは?こんなこだわりで行きたいと思っています。ベースはシチュエーションスキーで。

(別天地系 + 滑走系) × 美しいルート × UL的アプローチ

別天地。もちろん泊まりで。そして、やっぱりスキーヤーなんで、滑走欲を満たしてくれるような斜面があって。それを美しいルート取りで。それをUL(ウルトラライト)的なアプローチで行きたいですね。

美しいルートというのは、ルートの形状の美しさで、個人的には以下の順番でランクが高いです。ただし、地形に対して素直に引かれたルートじゃないとNG。

(a) 直線的完抜型…出発地と到着地が異なり、ルートが2点間を結ぶ直線から大きく外れない。
(b) 環状型…出発地と到着地は同じだが、同じルートを通ることなく戻ってくる。
(c) 非直線的完抜型…出発地と到着地が異なり、ルートが2点間を結ぶ直線から大きく外れて遠回りする。
(d) 一部環状型…出発地と到着地が同じで、往復のルートが途中まで同じだが、先が環状型になっている。
(e) ピストン型…出発地と到着地が同じで、往復のルートがほぼ同じ。

Route2
実は(a)~(d)の差はあんまりなかったりします

UL的アプローチは、負荷を軽くするという意味はもちろん、より周囲に溶け込んだ環境で過ごしたいという目的があります。重装備背負ったからダメってわけじゃないですが、まぁ気持ちの問題かな。まずは手持ちの道具を工夫して、より身軽にすることを考えています。

といいつつ、UL的なグッズを見つけると、物欲がググっと。ただ最近は、使わない道具を持ち続けることの居心地の悪さを感じるようになりまして、不用品を手放しつつ、ぼちぼちやっていこうかと。ULなみなさんのHPを見ると、みなさん物欲と闘っていらっしゃいますね。

あ、そうそう。ゲレンデも行かなくちゃ。ビシッと踏まれた整地や、コブ斜はゲレンデならでは。むしろパウダーのない天気のいい日に行きたい。

来シーズン到来まであと4ヶ月か。楽しみ。

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コメント

長野や新潟で遊んだ後、高速の長いトンネルを抜けて関東地方に入ったとき、それが好天の昼間だと雪の無いポカポカした感じに「関東はいいなあ」と思う。
トンネルがワープ空間だね。

これが夜帰ってくると、空気がドライになって敏感肌がつらいのだけれど。

以前は(雪山遊び的に)雪国暮らしに憧れたけど、いまは除雪の苦労も無い関東暮らしは悪くないと思ったりしてる。

地図上でのルートの美しさってのは気にしたことがなかったけど、はるか昔10代の頃は(e)をやらないことにこだわっていたなあ。登山口と下山口は絶対に別にして、自宅から山までも可能な限り別ルートにしてた(自転車だったので)。
いまは、なにもこだわりないけど smile

投稿: えむとら | 2010-07-17 12:16

>えむとら

ども。

> 以前は(雪山遊び的に)雪国暮らしに憧れたけど、いまは除雪の苦労も無い関東暮らしは悪くないと思ったりしてる。

同感。関東はどの雪山へ行くのも距離があるけど、そのかわり選択肢は多いよね。それから日常的に雪山に接している暮らしをしたら、今のようなモチベーションが保てるかどうかはわからない。まぁ、そういう暮らしになったら、また別の楽しみを見つけるんだろうけど。

ルートの話。まぁ結局地形に左右されてしまうので、思い通りにはいかないけどね。でも行って楽しくて効率的なルートって、振り返ると美しいルートなことは多い気がする。
リスクマネジメント的な観点からは、(e)が望ましいのだろうけど。

投稿: ritz | 2010-07-17 12:42

メジャー所にもそんなに行っていないけど、マイナーな面白さを感じた今シーズン。別天地系は楽しいですね。
ルートの効率とか楽しみという点では(b)(d)でしょうか。
(e)は登りながら滑降斜面のインスペクションが出来るので、私はそんなに嫌いではないんですよね。
(e)は巻機山や鑓温泉ルートが該当します。鑓温泉循環の大雪渓‐鑓沢は(b)ですけどね。
そうそう、西山‐笠ヶ岳の循環ルート、来期に試すのと、北信BCに興味あり。
まー当然ながら、来期はどこに行くのか多くは未定なので楽しみですね。
もちろん、自身の弩定番は外さないだろうけど・・・。
関東はどこに行くにも遠いけど、どこか行くにも中間部で便利なんですよね。各地方に路線のある飛行場も在るし・・・。
今夏は伊豆諸島に行きたくなっているので、確かに長野からだと一苦労ではある・・・。

投稿: HOKUTEN | 2010-07-30 00:50

>HOKUTENさん

(a)に関しては、車だと遠回りにしか行けないんだけど、スキーでなら山を越えて行けるというパターンに惹かれます。過去の山行では、戸隠から地蔵山北面滑って小谷温泉に抜けたルートなんかが相当します。

(e)に関してはおっしゃるとおり、おいしいところをチェックしながら登れるメリットがありますね。

何となく自分の好みのルートを分類すると、こんな感じになったんですけど、結局のところ行きたい所に行けるルートで行っているわけで。形はあとからついてきますね。

そして何より滑って楽しい斜面がないと!

北信BCにはぜひ行ってみてください。別天地系好きなHOKUTENさんにはおススメです。

冬が待ち遠しい...

投稿: ritz | 2010-07-30 02:25

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