« 130317 かぐら | トップページ | 130405 小松原湿原・黒倉山 »

2013-03-26

130322 至仏山

P1070222_r

欲張りプラン。

でっかいオープンバーンをドドーンと滑りたくなった。そこで至仏山である。できれば1本だけでなく、登り返して何本か滑りたい。晴天が約束された日に休みを取り、早出で日帰りすることにした。いつものようにえむとらを誘い、ロングルートに不安を持った(?)えむとらがマロさんを誘って3人で行く。

P1070071_r

戸倉のゲートから歩きが始まる。午前4時20分出発。除雪状況によっては途中まで自転車を使うことを考えていたが、今シーズンはまだ除雪が始まっていない。最初からシール歩行だ。過去には3月中に除雪を始めているという情報もあったが、今年は遅いのだろうか。

P1070074_r

津奈木橋まで約7キロの道程だ。特に危険個所は無く、雪もつながっている。最近ついたものと思われるスキーのトレースはあるが、昨日の雪ではっきりしない。マロさんとは久しぶりに一緒になったので、最近言った山の話やテレマークの話などしながらひたすら歩く。

P1070076_r

一か所だけデブリで板を脱いだ。

P1070078_r

午前6時すぎには津奈木橋到着。ここからは道を離れ、悪沢岳につながる尾根に取りつく。まずは1866.9mピークを目指す。

P1070089_r

この尾根の周辺は滑り頃の斜面が多い。パウダー時期にも良さそうだが、アプローチが遠いのがネックか。

P1070100_r

そこそこ斜度があるので、標高が捗る。背後に武尊山も見えだした。例によって針葉樹が多くなるとまもなく稜線だ。

P1070107_r

そしてついに至仏山の真っ白い山体が現れる。ここにきて鳩待峠からと思われるスキートレースに合流する。峠で泊まっていたのだろう。察するに10人ぐらいのパーティだろうか。

ところで、昨日は一時的な冬型によって雪が降っている。この時期の新雪はやっかいで、フレッシュなうちはそれを滑ればいいが、晴天によるストップスノー化が危惧された。そこで、新雪が腐らないうちに、吹き溜まりとなる斜面を滑っておきたい。

至仏山のメインスロープであるワル沢は見事なオープンバーンだが、悪沢岳寄りの斜面は稜線付近まで樹林帯が伸びてきている、沢の方向も東からやや北寄りで、雪が吹き溜まっていそうだった。そこで、悪沢岳直下のオヤマ沢源頭から落とす。

P1070114_r

読みは当たった。モイストではあったが、新雪滑走を楽しめた。

P1070120_r

庭園のように樹木が配置されたうねりのある斜面を、沢が収束してくる標高1730m付近まで滑った。斜度はあまりないが、雰囲気のある斜面だった。

ここからは小至仏山と至仏山の鞍部に向けて、大斜面をトラバース気味に登高する。これが長かった。いつまでたっても近づかない。大斜面はフィルムクラストと新雪のミックスになっている。果たして滑りにどう影響するのか。

P1070126_r

ようやく終わりが見えてきた。

P1070139_r_2

午前10時20分到着。展望は言うまでもなく格別。特に奥利根源流域の山々が間近だ。魅力的な斜面が多いが、そう簡単に行けるエリアではない。いつか行ける機会があるだろうか。

P1070134_r

話には聞いていたが、至仏山の西側はかなりエグい斜面になっている。どうしてこうも対照的な地形になったのだろうか?滑れないことはなさそうだが、雪着きが悪くコンディションを選びそうだ。狭い急斜面好きの方はぜひどうぞ。

さて、えむとらが遅れているので、山頂から一本滑ることにした。至仏山で代表的な沢と言えばワル沢とムジナ沢である。ワル沢は登りにしっかりと見てきたので状況は把握しているが、ムジナ沢はどうか。

P1070142_r_2

ムジナ沢を覗く。予想通り、上部は風の影響でかなり雪が飛ばされて岩石が露出している。沢が右に屈曲する標高2000mあたりまで落とさないといい雪は無さそうだ。こちらの沢の入口にはトレースの主と思われるパーティが休んでいた。大学の山岳部だろうか、かなり若いパーティだった。彼らはムジナ沢を下るという。

P1070150_r

そんなわけで僕らはワル沢を滑ることにする。この沢は頂上からダイレクトに飛び込めるのが良い。写真だと一面真っ白で遠近感も狂ってくるが、バカっ広い斜面が滑走欲を湧き立たせる。これこれ!こういう斜面を滑りたかった。雪質に不安があったが、春雪用のワックスを塗りたくって意を決して飛び込む。

P1070152_r

ぬぉー!すばらしい。滑りやすい雪だった。日当たりは良くとも風が吹き、雪が腐らなかったということか。思いっきり大きなターンを描いたつもりだが、まだ足りなかった。飛騨沢現象である(あそこほど広くはないけど)。

P1070154_r

マロさんも軽快に滑ってきた。テレターンかっこいい。ううむ、自分の小さいインチキテレ滑りとは違ってダイナミックだ。いつかあんな風に滑ってみたい。

標高差400m弱下って登り返す。疲れてきてはいたが、慌てることはない、まだお昼前だ。

P1070162_r

尾瀬ヶ原を背にのんびり歩く。少し尾根状になっている斜面を登っていくと、フィルムクラストが成長していてシャリシャリと気持ちがいい。場所を選べばこの雪も楽しめるのかと思うと、次はどう滑ろうか悩ましくなる。

P1070172_r

本日2度目の山頂へ。お昼をいただく。えむとらは小至仏山に到着したようだ。大展望を楽しみながら3本目に備える。

P1070184_r

谷川岳。こちらもエグい斜面(崖)だ。

P1070185_r

苗場山、神楽峰。

さて、3本目。えむとらは小至仏山から下るとのこと。互いにワル沢に滑り込んで合流することにした。2本目から小尾根を挟んで南側の沢を下る。こちらはさらに開放感がある斜面だ。

P1070193_r

フィルムクラスト地帯を一本。いやー、これは間違いなく気持ちいい。

P1070196_r

さらにその下の斜面は2本目に増して広大。雪質が心配で恐る恐る滑り始めたのだが...

P1070199_r

滑ってみると思ったより滑走性がいい。溶けた雪が早くも凍ってきているのか?まだら雪のくせにノッキングすることもない。一気に滑り降りる。ここがまた微妙な斜面変化があって面白いのだ。いいねぇ、至仏山。

P1070208_r

みなさん思わぬ雪と斜面に満足された様子。あとは鳩待峠の取りつきまで良さそうな斜面を拾いながら下る。さすがに低標高の日当たりの良い斜面はストップスノー全開。ノッキングしまくり。

P1070224_r

峠を登るとこの景色。西日に浮き上がった僕らのトラックを眺めながら悦に入る。しかし、ここで終わりではない。県道が残っている。大学生(?)パーティは鳩待峠で今日も泊まるらしい。いいなぁ。

P1070235_r

県道にはモービルトレースがあったものの、今一つ冷えが足りないのか、滑らぬ雪で苦労する。沢山漕いだので、筋肉痛になるのは腕の筋肉かもしれない。

P1070240_r

P1070243_r

午後4時過ぎ、ゲート着。お疲れ様。

マイナーな山が好きな僕であるが、やはりメジャーなルートにはそれなりの理由があるというのを再認識した至仏山だった。そして静かな山を楽しみたいのなら、この時期なのだろう。県道歩きが面倒でも行ってみる価値はあると思う。

最後にトラックデータ。

Track_130322_r

|

« 130317 かぐら | トップページ | 130405 小松原湿原・黒倉山 »

スキー(山)」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。貴重な記録を拝見させて頂きありがとうございました。久しぶりに至仏山に行きたいなあと思っていたので、ツイッターを見ていて「あっ」と思っていました。

津奈木橋からのショートカットルートとかワル沢とか、参考にさせて頂きたいと思います。やっぱり晴れた日の尾瀬は最高ですね。なんとか今シーズン中に行けないかなあと思います。

投稿: PIKANDA | 2013-03-28 23:13

>PIKANDAさん

こんにちは。
そうですね、晴れて暖かかったので、絶好の山スキー日和でした。パウダーもいいですけど、春ののんびりした山もいいですよね。
至仏山はさすが山スキー定番のコースといった感じでした。山頂から見える山々も行ってみたいところばかりで、眺めてるだけでも楽しかったです。
県道開通前にぜひどうぞ!

投稿: ritz | 2013-03-28 23:45

至仏山を調べているうちにたどり着きました。
気持ちよさそうですね~
私にはまだハードルが高く、準備がまだまだ必要ですが…

投稿: mugcup | 2013-04-17 22:31

>mugcupさん

コメントありがとうございます。
あの大斜面は気持ちいいですよ~!これからがハイシーズンですね。登り滑りともそんなに難しくないですし、鳩待峠まで開通すれば、体力的にもだいぶ楽になります。ぜひ!

投稿: ritz | 2013-04-18 18:43

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/35298/57027555

この記事へのトラックバック一覧です: 130322 至仏山:

« 130317 かぐら | トップページ | 130405 小松原湿原・黒倉山 »