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2013-06-01

130527 鳥海山(吹浦口)

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旅なのである。

山スキーをやる人にもそれぞれの嗜好・スタイルがある。パウダー、急斜面、ルンゼ、ツリー、ロングワンデイ、テン泊、ピークハント、縦走、宴会、等々。数え出したらきりがない。しかし僕の場合、その中で一つに絞ることはできないので、お前は何が好きなのかと問われたら山旅と答えるしかない。

ズルい答えかもしれないが、山旅の中には色々な要素が詰まっている。それは何もスキーに関することとは限らない。そんな様々な要素を、行きたい山に合わせてミックスし、一つの山旅として表現するのが自分のスタイルだと思っている。気取った書き方をしたが、要は行く山に合わせて最大限楽しむってことだ。

今回は鳥海山、子連れ、ワンデイ。さて、どう楽しむか。

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いきなり上野駅だ。山旅はすでに始まっている。ブルトレを使ったスキー旅は去年実践済みだが、今回は同じあけぼのでもう少し足を延ばし、象潟へ向かう。鳥海山は4年前に訪れて以来。その時は湯の台コースで東側の大斜面を堪能した。今回は西面を楽しむ計画だ。

西面を選んだのにはいくつか理由がある。もちろんJR駅からのアクセスのしやすさもそうだが、やはり一度日本海を望みながら滑るというのもやってみたかった。斜度的にも子連れにはちょうど良い。時期的には少し遅いと思ったが、今シーズンは積雪豊富のようだ。

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さて、あけぼのはA寝台個室『シングルデラックス』を取った。少し幅広のベッドは親子で添い寝しても十分な広さだった。荷物も床に置いて広く使える。前回は2階のB寝台個室だったせいか揺れが大きく酔いそうになったのに比べると、ベッドの位置が低いので寝心地はいい。変な夢も見ることなく、良く寝ることが出来た。

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列車が庄内平野に入るころ、朝を迎える。酒田を過ぎたあたりで、鳥海山の東の裾野から太陽が昇ってきた。快晴。この時点で来て良かったと思った。

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AM5:37象潟駅到着。さぁ、ここからはタクシーで一気にブルーラインを上がる。タクシーは前日に象潟合同タクシーを予約しておいた。山の上までは7000円前後。値は張るが仕方がない。山の上から呼んでも迎車料金はかからないのは良心的。行きも帰りも気さくな運転手さんで、地元の話をいろいろ教えてもらった。

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鉾立の駐車場を過ぎ、登っていけそうな雪渓の末端でタクシーを降りた。道端でご飯を食べながら準備をする。気温は上がって標高1000mでもちょうどよい陽気。

スキーは僕はウロコテレ。念のためシールをつけて登ったが、結論から言うと必要なかった。荷物を軽くするためにも置いてくればよかった。長男はスノーシューで。歩きやすいようにスノーブーツを持ってきたが、これまた必要なかった。柔らかすぎて踏ん張りがきかないようで、途中からスキーブーツに交換した。

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取りつきから少し登ると見通しがきくようになる。残雪豊富とはいえ、雪が残るのは凹地で、何とか行きたい方向に繋げて歩く感じだ。帰りに滑る斜面を考えながらルート取りをする。

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日本海をバックに登る。気持ちのいいロケーションだ。少し空気中の水蒸気が多いのか、やや靄っている。それにしても暑い。下界は夏日という予報だから仕方がないが、風が恋しかった。

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やや谷合のルートから少し斜度のある斜面を乗り越えると吹浦口のルートに合流する。ここからはだだっ広い雪原歩き。斜度も緩い。

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滑走欲をそそる斜面。笙ヶ岳三峰の北面だ。スキーヤーと登山者が取りついてる。何となくこちらに魅かれ、当初の御浜小屋方面から転進することにした。

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斜面を登っていくと、いよいよ本峰(新山)が見えてくる。文殊岳直下の大雪渓はまだまだ健在。あと暫くは滑れそうだ。

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AM11:00笙ヶ岳三峰着。二峰越しの日本海。やっぱり少し靄っているのが残念。

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雪の消えた頂上でお昼。鳥海山と日本海を眺めながらのんびり過ごす。鳥海湖周辺で滑ってから戻ることも考えたが、東面はあちこちにクラックが入っていて、滑るコースを選びそうだ。無理せず来たルートを戻ることにした。

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さて行きますか。こちらはテレなので少し緊張。

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登ってきた北面ではなく、西面がダイレクトに海に飛び込む感じだったのでそちらへ。いやーすばらしい。

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斜面を振り返る。左端が笙ヶ岳三峰。途中で1回コケたものの、何とか滑りを思い出して快適に下る。雪面は多少凸凹はあるが、柔らかくて滑りやすい。

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この人にとってはちょっと斜度が足りなかったか?

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吹浦口登山道からはずれて北西よりにブルーラインに降りていくと、そこそこ斜度があって楽しめる斜面が出て来る。ここは僕も楽しかった斜面。テレマークターンを楽しむ余裕もあった。

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絨毯のようなブナ林の新緑が鮮やかだ。

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まるでスキー場のコースのような斜面が続く。結局道路に出る直前まできれいな雪面で、予想に反して滑りが楽しめたのだった。

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ブルーラインに出てタクシーを待つ。予想はしていたが、ここが蚋地獄。じっとしていると群れで襲われる。バグネットを忘れたのは失敗だった。手で振り払いながらウロウロ歩き回るしかない。長男は平気なようで...。何か蚋が好む物質を出してるのか?自分。

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象潟市街に戻ってから、道の駅象潟『ねむの丘』へ。展望風呂へ行く。露天ではないものの、ドドーンと日本海を望む風呂はなかなかのもの。350円で入れるのも素晴らしい。休憩室からは鳥海山と、象潟の九十九島(かつての潟湖が地震により陸地化した名残)が美しい。

象潟についてはあまり知識を持ち合わせず、失礼ながら日本海側の寒村をイメージしていたのだが、海にも山にも恵まれたとても豊かな所だった。本当であれば泊まってもう少しゆっくり楽しみたい。また雪のない季節に訪れるのもよいと思った。

帰路は特急いなほで新潟に向かい、上越新幹線で帰京する。

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楽しみにしていた日本海に沈む夕日は、直前までいい感じに見えていたのだが、その後雲に隠れてしまった。まぁ、これはまた拝める機会もあるだろう。

少し慌ただしくなってしまったが、楽しいことがギュッと詰まった旅になった。長男も灼熱のハイクアップではぶーたれていたが、旅全体としては楽しかったようだ。いつまで一緒に出掛けてくれるだろうか?次回はまた何泊かして楽しみたい。鳥海山にはまだまだ魅力的な斜面が沢山ある。楽しみは尽きないのだ。

鉄道利用のスキー旅もまた行きたい。そのためにはもう少し荷物を減らすことも考えなければならないと思った。今回は少し余分なものを持ちすぎた。防寒着は不要なものもあったし、この時期であれば靴もサンダルで良かった。基本的にすべてを背負って移動することになるので、現地までのアプローチの服装を含めて考える必要がある。スキー板を除けば一番嵩張って重いのはブーツなので、家からブーツを履いていければ苦労しないのだが。そうなるとテレの革靴とかクロカンシューズか?

最後にトラックデータ。

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