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2013-07-06

130630-0702 鳥海山 -第1日-

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夢のような3日間のはじまり。

2013シーズンもまだまだ滑りたいと先日の月山レポでも書いたが、梅雨に入りその欲望も少し薄らいできたところだった。さすがに6月中旬を過ぎて各地の雪は減ってきているだろうし、天気も安定しにくい季節、もう納板かなと思っていた。

ところが、残雪豊富な鳥海山の情報を聞くにつけ、あるプランが頭をもたげてきた。鳥海山にはいくつもの登山ルートがあるが、登山口へのアプローチも遠く比較的マイナーな百宅口。林道が開通するのは通常5月下旬から6月にかけてということで、他のルートに比べてスキーツアーとしての賞味期限は短い。しかしながら、今年の残雪量であれば、初夏らしい雰囲気の中、スキーも十分楽しめるのではないかと思った。

以前から行きたいと思っていたルートだが、行くなら泊りでと考えていたので、3日間の休日が得られた今回、万全のプランで臨むことにした。日程を2泊3日としたのは、百宅口だけでなく、花が豊富な鳥海湖方面にも足を延ばすためだ。スキーを楽しみながら、花の山旅も満喫してやろうというわけである。もっとも、花の山旅プランを出してきたのは同行者のえむとらだ。スキーをとるか花をとるかで迷っていたようなので、じゃ両方にすればと提案した。迷ったら両方買う、これが鉄則。

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そんなわけで、東京から運転を交代しながら7時間かけてで百宅口に到着した。さすがに遠い。二人ともほとんど睡眠をとれていないが、この天気、モチベーションが高まらないはずがない。日曜日だったが他に車は3台ほど。こんなものなのか。

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唸るしかない、この美しさ!

1日目の行程は、大清水から唐獅子平避難小屋経由で七高山を目指し、小屋まで滑って泊まる。日帰りも可能なルートなので、時間的余裕はある。

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5:35 駐車場 発

まずは大清水園地でトイレ、水の補給などの準備。しばらく雪は出てこないので、板とブーツも背負う。夏の小屋泊まりとはいえ、2泊3日で快適に過ごそうと思うと荷は重くなる。それでも軽量化に気をつかって何とか総重量20キロに抑えた。えむとらは撮影機材も重量があるからさらに重そうだった。

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百宅口で楽しみだったことの一つに、ブナ林歩きがある。標高840mの登山口から標高1000mあたりまでは緩やかな尾根に広がるブナ林の中を歩く。ブナの背が高く感じられるのは、普段積雪期のブナばかり見ているからだろうか。

秋のような落ち葉が敷き詰められた登山道は気持ちよかった。去年の秋に落ちたものだろう。夏山シーズンが始まったばかりで踏まれておらず、最近の好天のせいか乾いてフカフカだ。

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1時間も歩くと谷筋には雪が現れる。距離は短いのでトレッキングシューズのまま歩く。アイゼンは持参したものの、スキーブーツ専用。長い雪渓歩きになったら、ウロコ(シールは持ってこなかった)かスキーブーツのツボ足のつもりだ。

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ブナ林を抜け、灌木帯にさしかかると雪融けで湿った土地が多くなる。そこには水芭蕉が咲いていた。

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まだまだ目指す山は遠い。時間は十分にある。体力を温存することを優先してゆっくり登る。重い荷物も唐獅子平小屋まで行けば荷物をデポして身軽になれるのだ。

バックパックは今回もBD Murcury65だが、これがすこぶる調子が良い。エルゴアクティブXPサスペンションが効いているのか、肩・腰への負荷がほどよく分散されて重さを感じにくい。僕の場合重い荷物を背負うと、肩への負担を嫌ってヒップベルトをきつめに締めることが多い。しかしあまりきつく締めると腰から下の動きに制限がかかるし、緩めるとズレてきてしまい、肩に負担がかかる。それに対してBDのはヒップベルトが腰骨の動きに合わせて自由に動くので、無理にベルトを締める必要が無い。結果として最適な肩・腰配分が実現できているように思う。

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タッチラ坂を過ぎると、徐々に長い雪渓歩きが出てくる。しかし先が繋がっているかわからない。実際、スキーに履き替えてチャレンジしたものの繋がっておらず、夏道に戻ったりと迷走してしまった。またトレッキングシューズに戻すのも面倒なので、スキーブーツのまま登ることにした。

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緩やかだった道が少し急になった道を登りきると、ひょっこり唐獅子平に出た。クマに見える岩と避難小屋。ネットで何度も見てきた風景がそこにあった。

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9:54 唐獅子平 着

小屋は事前の情報通りに綺麗で快適そうだ。小屋横に雪解け水の小川が流れており、水の心配もない。トイレも整備されている。

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スリッパもあったのには驚いた。他にもマットレス、毛布などがあり、寝具を持たずとも泊まれるくらいだ。時期的にも曜日的にも他に利用者は無く、僕らの貸切だった。

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それにしてもこの小屋はいいロケーションに建っている。外輪山から延びるスロープは、まるでプライベートゲレンデのように小屋前まで降りてきている。この時期には少し藪こぎが必要だが、もう少し早い時期なら小屋前までスキーで滑り降りられるだろう。

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10:48 唐獅子平 発

えむとらも到着し、しばらく休んでから出発する。サブザックはCAMP Rapid 260を持ってきた。これに必要なもの(レインウェア上下、ツェルト、エマージェンシーキット、グローブ、アイゼン、ハイドレーション、行動食など)を詰め込んだ。今回はこのサブザックが大いに活躍した。Xpress ski carrying systemといって、荷物を降ろさずに板の装着ができるのは想像以上に楽だった。

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小屋から上はずっと雪渓歩きになる。雪面のコンディションはそれほど悪くはない。さすがに面ツルといえる場所は限られるし凸凹はあるが、雪は緩んでいるのでウロコでもしっかり踏み込めばグリップする。ほぼ頂上までウロコで行けたが、無理せずツボ足直登のほうが疲れないし速い気もする。

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最後は祓川ルート側に回り込んで頂上に直接登り上げた。

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12:20 七高山 着

外輪山の最高峰とあって各方面の展望がすばらしい。前回の鳥海山では南東面で遊んでいたので、北側の景色は新鮮だった。

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新山。まだ行ったことはない。行くのは北面を滑る時だろうか。

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祓川方面。さすがに北東面とあって雪が多く残る。新緑とのコントラストが美しい。

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明日行く予定の扇子森・御浜方面も雪が多い。あちらでも楽しめそうだ。

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岩にへばりつくように咲く高山植物たち。よくもまぁこういう僅かな生存可能環境を見つけて力強く生きてるなと。というよりも、運よくここに落ちた種だけが生き残ったというべきか。

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えむとらもやってきた。途中から夏道を来たらしい。

んじゃ、行きますか!とはならず、晴天微風の快適な頂上でのんびりする。もうハイカーは訪れず、静かな環境を楽しむ。降りるのが惜しくて、それから1時間以上も滞在してしまった。何をするわけでもなく、ぼーっとしたり、ウロウロ歩き回ったり。こういう時間は贅沢。

14:45 さすがにあまり遅くなると雪も硬くなるだろうということで、頂上発。少し下ってエントリーポイントへ。

それじゃ、あらためて行きますか!大斜面へ。

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GO!GO!

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助走路から大斜面に飛び込んでいく。

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どんどん落としていこう!

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スピードに乗ってるね。

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いい感じの逆光きたー。

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小屋前の一本で今日の〆。

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大満足のうちに1日目終了。

僕はといえば、決して楽とは言えないコンディションの中、安定して降りられた(コケたりもしたが)。それだけでなく、滑っていてとても楽しかった。自分でコントロールして滑ることができているのを実感できたからだ。正直なところ、エントリーする前は不安があった。登りの雪の状況や斜度から、ちゃんと滑って降りられるか確証が持てなかったのだ。しかし滑り出してみると、体が反応してくれた。月山テレ練習が実ったのか、素直に嬉しい。明日以降がますます楽しみになった。

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そして小屋にて宴会へ突入。睡魔と闘いながら頑張ってみたが、いつのまにか寝てしまった。明日も早起きだ。

1日目のトラックデータ。

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(つづく)

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コメント

ご無沙汰しております

流石に僕はシーズン終了しましたが・・・

こんなのを見ると、羨ましい限りですね
ちょっと僕にはこのロングハイク は厳しいですが。

投稿: katsu | 2013-07-08 10:28

> katsuさん

どうもです。僕もたぶん(笑)シーズン終了です。1週間前の出来事なのに、このところの暑さで何だがすっかり昔のことのように思えてきました。

鳥海山は今年は異例の雪の多さみたいですね。滑ろうと思えば8月でもいけそうな勢いでした。

ロングハイクよりもロングドライブがネックかもしれません。東京在住の者にとっては。coldsweats01

投稿: ritz | 2013-07-09 01:19

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