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2013-07-07

130630-0702 鳥海山 -第2日-

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御浜へ。

2日目の朝。昨日はほとんど寝ずに行動した割に午前3時には目が覚めてしまった。朝食の準備やパッキングをしていると、早くも外が明るくなってきた。

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外に出るとすでに朝焼けが始まっている。少し雲がちの空が染まっていく。

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東よりの高気圧に覆われているせいか、東方(太平洋側)には分厚い雲がある。日の出も弱々しい。

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早起きの鳥はクマの頭の上がお気に入りの場所のようだ。しきりに何かを訴えるように囀りつづける。

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山頂方面はすっきり晴れ。少し風が強い。えむとらによると夜中はかなりの風だったらしいが、熟睡していた僕は全く気が付かなかった。

さて、2日目の行程は唐獅子平避難小屋から鳥海湖畔の御浜小屋への移動の予定だ。移動ルート候補は2つあり、外輪山経由か千蛇谷経由かで迷っていた。前者なら東面~南東面の快適なスロープを滑りながら移動となるし、後者ならダイナミックな千蛇谷の景観を眺めながらの滑降となる。どちらも捨てがたいが、外輪山から千蛇谷への下降ルートの状況がわからず、外輪山経由で行くことにした。

5:30 唐獅子平避難小屋 発

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行く手の山頂付近に雲がかかり始めた。どうやら西寄りの風が吹いているようで、湿った海風が山にぶつかって雲を形成しているらしい。いずれ解消するだろうという期待を持って登っていく。

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今日は2人ともスキーブーツにアイゼンスタイルで登る。僕の場合、早朝のやや硬めの雪面に対してウロコのグリップに不安があったし、荷物が重くなっても直登するほうが体力的に楽だと判断したからだ。実際、ウロコほど足元のグリップに気を遣うことなく登っていけるのは楽だった。

薄曇りと風のおかげであまり汗をかくこともない、快適な登高だった。

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標高2000mあたりでそろそろガスに巻かれてきた。といっても視界は数十m~百mぐらいあり、徐々に収まってきた風と共に解消しつつあるように思われた(希望的観測を含めて)。

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今日は上まで雪渓を登り上げることはせず、早めに夏道に復帰する。すると、昨日滑った雪渓のスキーヤーズライトにフラットワイドな雪渓があることに気が付いた。徐々に斜度が緩んでいくので、雪渓末端まで見渡すことができる。思わず滑りたくなったが、明日の帰路に滑ることにして、先へ進む。

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7:34 外輪山百宅口分岐 着

このころにはほとんどガスは晴れ、行動に制限は無くなった。休憩をとりつつ、一応千蛇谷へのルートを探る。百宅口分岐と七高山の間のコルから降りるようで、鎖がつけられている。覗き込んでみると、スキーを担いでいても何とか降りられそうだ。

それでもまずは予定通りに南東斜面を1本滑ることにする。4年前と同じ場所を滑るのはつまらないので、未滑走の雪渓へ。滑り出しからノール状になっていて下を覗きこむことはできない。斜度は35度くらいか。滑り頃の斜度ではある。岩陰に荷物をデポってサブザックでドロップ。

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絵になるね~。

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GO!GO!

深追いすれば標高差500m~600mは行けそうだ。GWとかの面ツルザラメ期だったら最高だろうな。基本的にはストレートワイドな斜面で、斜度変化がよいアクセントになっている。

適当なところで切り上げて登り返す。

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とここでえむとらが何やら作業開始。

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なるほど、シートラーゲンですか。比較的平坦な登り向けかと思うけど、ここみたいに急斜面だとどうだろうか?肩に負担がかからず、腰で引っ張る感じになるからアリかもしれないな。

登り返しながら、隣の雪渓も覗いてみる。隣は4年間に滑ったことのある斜面だった。この時期になると稜線付近の雪は後退し、GW頃のような開放感は無い。今滑った斜面のほうが滑り応えがある。そう考えると、外輪山経由で御浜に向かうよりも、まだ滑ったことのない千蛇谷経由のほうが楽しそうに思われた。

早速えむとらに提案し、千蛇谷へ向かう。谷への降り口は問題なさそうなことは確認しているが、谷から外輪山に戻る七五三掛の状況が気になる。一応事前にヤマレコのレポを確認していて、しっかり夏道が出ているとのことだったので大丈夫だとは思っていたが。

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外輪山内壁を下る。板が引っかかるので後ろ向きに降りる。鎖もあり、それほど危険だとは思わなかった。落石には注意。

落石が到達しなさそうな場所まで移動して、滑降準備。七五三掛まで標高差350m、距離2kmのダウンヒル。

10:24 千蛇谷 ドロップ

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荒々しい外輪山内壁をを背に滑る。

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圏谷のような景観。

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北アルプスにあるようなスケールの大きな谷とはまた違う、妙な開放感のある場所だった。

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スペック以上の滑走充実感がある沢だ。七五三掛で止めなければ、まだまだ続く。次回は行けるところまで滑ってみたい。

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七五三掛の夏道。

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いやらしい雪渓トラバースがあった。梯子もあるが、注意して進めば問題は無い。

外輪山のルートと合流すると、その先は景観ががらっと変わる。

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扇子森、御浜にかけて登山道の周囲はお花畑になっている。

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白いやつ。

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黄色いやつ。

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毛がふさふさのやつ。

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小さい白いやつ。

花には詳しくないが、思わず足を止めてしまう。

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12:45 御浜小屋 着

小屋は営業開始前だが、 鳥海山大物忌神社に確認したところ避難小屋として使えるとのこと。ありがたく使わせてもらう。

荷物を整理し、お昼を食べ、少し落ち着いたところで滑りに出かける。そう、御浜小屋の周辺には、ウロコ天国ともいえる広大な緩斜面が広がっているのだ。

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北側のテラス(?)から見えるゲレンデ。惜しくも小屋から滑り込むことはできない。

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ここを3本。頭を空っぽにして飛び込める斜度と広さ。ま、足元は凸凹してるので気は抜けない。

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ハイクも楽しい。

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えむとらもやってきた。

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こういうところはシートラーゲン向きだね。

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一方こちらは鳥海湖。湖面はほとんど出ていない。黒っぽく見えるのは水面ではなく、小高くなった草地だ。7月としては異例の雪の多さだろう。

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湖面に降りてみる。

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同心円状に割れ目が入っている。割れ目の内側を歩いても問題なさそうだったが、念のため外側を歩く。

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水が滲み出ている場所もあった。

やはりこのエリアの小地形で遊ぶのは楽しい。ぜひGW頃に訪れたい。その頃にはもっと自由自在に滑ることができるはずだ。

さて、御浜に来た楽しみの一つは、日本海に沈む夕日だ。午後になって次々に雲が湧き出していたので半ばあきらめていた。それが気温が下がり始めるとみるみるうちに消え始め、快晴となった。

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晴れた!

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山の上もすっかり晴れ渡った。

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夕日を望む最高の食卓。

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象潟市街のつつましやかな夜景。

こんなに気持ちいい展望台なら、小屋に入ってしまうのはもったいない。そのまま午前0時過ぎまでテラスで星空を眺めながらゴロ寝してしまった。

今日は様々なプロフィールの斜面を滑った。特に泊り装備を背負いなら凸凹した千蛇谷を滑り降りられたのは自信になった。ようやくテレでまともなツアースキーができてきたと実感している。

2日目のトラックデータ。

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(つづく)

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コメント

こんにちは。鳥海山レポ、楽しく読ませていただいています。晴れた日の御浜の夜は格別ですね。やはり泊まりで行かなければ、と思いました。
南東面の3つの雪渓もまだ未体験ですが、随分良さそうな斜面ですねー。これも来シーズン行ってみようと思いました。続き、楽しみにしています。

投稿: PIKANDA | 2013-07-08 19:08

> PIKANDA さん

こんにちは。最初は百宅口だけの予定だったのですが、PIKANDAさんの花旅レポに大いに刺激されて、御浜にも足を延ばすことができました。お陰様で楽しい時間を過ごさせてもらいました。happy01

時間が許せば、まだまだ続けて泊りで楽しみたかったですね。鳥海山の懐の深さは凄いですね。

私は今まで逆に南東面しか知らなかったのですが、爽快な滑降では鳥海随一じゃないでしょうか。あ、まだ北面未経験なので断言は出来ませんが。

投稿: ritz | 2013-07-09 01:27

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