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2013-07-10

130630-0702 鳥海山 -第3日-

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夏。花。雪。

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今日も早起き。3時起床。正真正銘の快晴だ。爽やかな夜明けだが、夏の暑さを予感させる空でもある。梅雨だというのに、3日間天気に恵まれたのは幸運だった。

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刻々と変化する空色に、えむとらも撮影に余念がない。

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北方へ美しく伸びるスカイラインの向こうから日が昇ってきた。

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昨日、最高の夕日を望む食卓は、そのまま朝日を望む食卓となった。太陽が北寄りの軌道をたどるこの時期ならではの特典だ。

今日は基本的に百宅口に帰るだけなので、朝は急がない。隣のピークへ朝食を持って散歩に出かけた。朝露で草花がいっそう鮮やかさを増している。

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ハクサンチドリ

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ハクサンイチゲ

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池塘の跡。もう少し早い時期には水を湛えていたのだろう。

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ふさふさ君(チングルマの花穂)も朝露をいっぱいつけて、朝日に輝いていた。

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文殊岳の西側斜面を望む。山頂直下から蛇石流までちゃんと雪が繋がっている。まるでスキーコースのようだ。雪質はともかく、標高差は500mはとれるだろう。この時期に西面でこれほど雪が残っているのは素晴らしい。

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笙ヶ岳東斜面。なかなか滑走欲をそそる斜面だ。今なら雪庇やクラックの心配なく滑ることが出来そうだ。まだまだ滑るべきところは沢山ある。慌てず、この楽しみは次回にとっておこう。

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象潟と日本海。静かな朝をのんびりと過ごしていると、ぼちぼち日帰りのハイカーが到着するようになる。僕らもそろそろ準備をして出かけなくては。

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さて、今日のルートは外輪山を辿って百宅口分岐まで行き、そこから昨日目をつけておいた斜面を滑って、唐獅子平経由で下山する。途中、良さそうな斜面があれば滑るつもりだ。昨日は千蛇谷経由で来たので、違うルートで戻れるのが嬉しい。さらに、えむとらの提案で扇子森ではなく鳥海湖の南側を通るルートを選択することで、もう一つ変化を加えた。

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7:23 鳥海湖ドロップ

朝なので昨日よりやや硬めか。

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標高差の割になかなかダイナミックな景観。まさに飛び込んでいく感じ。

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鳥海湖を横断し、縁にある夏道へ。真新しい(昨秋に整備した?)木道を歩く。この先、雪渓トラバースがあり、季節の境目を行くような面白い道だった。えむとら、グッドチョイス。

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下を見下ろせば冬の名残。雪に刻まれた雨溝がまさに蛇の背骨のように身をくねらせている。

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一方、上を見上げれば夏のきざし、いや夏本番か。このような対照的な風景の混在がこの山旅の最大の特徴でもあり、楽しさでもあった。

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少し高度を上げて振り返る。早くも夏の雲が湧き上がってきている。

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七五三掛を過ぎると、道は岩がちになり、急登の連続だ。文殊岳直下まで雪渓が伸びているので、そちらをたどれば体力的には楽できただろうが、やはり夏道を通ってよかったと思う。景色がどんどん変化していくので飽きないのだ。

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10:08 文殊岳 着

ここから先は一部梯子があるものの、それほどきつい登りはない。

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昨日滑った千蛇谷とこれから進む外輪山の峰々。

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雪と岩の間にできた空間。5m以上はある。

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梯子場は岩でできた天然のプランターのように、あちこちの隙間、出っ張り、溝に高山植物(イワウメが多い)がへばりついている。オーバーハングしていようがお構いなしだ。

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さあ、伏拝岳が見えてきた。

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湯の台ルートを歩くハイカーが見える。伏拝岳の直前で合流すると、ハイカーの数も増えた。

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空が大きい。

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湯の台ルートの雪渓。こちらもまだまだ滑れる。しかもかなりワイド。南面なのに凄い。スキーヤーも確認できた。

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シャッターチャンスが多くてなかなか先に進めない。

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こっちも。

さて、そろそろ4年前に来たエリアにさしかかる。おぼろげな記憶を頼りに沢を特定しようと試みる。似たような沢が多く、かつ雪が消えているのでなかなか特定できない。何度も『ここか?』と自問しつつ、ようやく確かな記憶のある場所に出た。

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大股雪渓に続く斜面。ここから右手の尾根に乗り上げつつノンストップで下った記憶が蘇る。この時期でもしっかり稜線まで雪がある。雪の状態も良さそうだ。降りてみるか?

しかし、時間は正午近い。雲がさかんに湧き出していて、ここで時間を使ってしまうと百宅口から降りる頃にガスに巻かれてもおかしくない。そう考えるとあまり深追いできないし、どうせ滑るなら標高差が取れ、かつ未滑走のルートを優先させたい気持ちもあり、先へ進んだ。また来ればいい。

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そして到着したのが、昨日見つけたこの斜面。見事な一枚バーン。素直だ。もっと早い時期なら奥の島も埋まってさらに広大な斜面になるのだろうか。

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さぁ、心置きなく飛ばそう!

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えむとらはちゃんと心得ていて、トラバースポイントまでノンストップですっ飛んで行った。

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いやー、気持ちよかった。この先も滑る斜面はあるのだが、旅を締めくくるにふさわしい大斜面だった。テレマークターンも気持ちよく決まった。今シーズン始めたテレのシーズン修了試験のつもりで滑った。

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満足感とともに唐獅子平避難小屋で一服。デポしておいた荷物(トレッキングシューズなど)を回収する。

13:37 唐獅子平避難小屋 発

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唐獅子平から下も場所を選べば雪渓を滑って行ける。僕はもう夏道を歩いて下っても良いと思っていたが、えむとらは滑る気満々だ。

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そういうことか!

藪の中のえむとらは笑顔だ。何だかこれからが本番だというような顔をしている。水を得た魚ならぬ、藪を得たえむとらである。仕方なく付いて行ってみると、確かに次なる雪渓には出られたが、とんでもない藪だった。

その先、まだまだ藪に突入したそうなところを思いとどまってもらって、夏道に復帰する。

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このころから遠くでゴロゴロ鳴り出した。ここまで降られずにきた。何とか駐車場まで持ってほしい。先を急ぐ。登りは張り出した枝に板が引っかかって苦労したが、下りは視点が高くて見通せる分、楽だった。テンポよく下っていける。

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気持ちの良いブナ林歩きが疲れを癒してくれる。そろそろ終わりが近づいた。

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15:48 駐車場 着!

一昨日入山したばかりのはずなのに、何だか随分長い間山中にいたような気がした。それだけ中身の濃い2泊3日だった。今回やろうと思っていたことはほとんど出来たし、滑り中心に考えていた僕にとって、御浜のお花畑や夏山の景観は期待以上に良かった。2013シーズンを締めくくる最高の山旅になった。鳥海山とえむとらに感謝!

今回のツアーを通して、やっとテレマーカーとして入門できた気がする。もちろんまだ未熟な面は残るが、課題は来シーズンにとっておこう。すでに行きたいツアーはいくつも用意してある。今から楽しみだ。

最後に3日目のトラックデータ。

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コメント

すばらしいレポをありがとうございました。梅雨だというのにお天気も良くて最高の山行でしたね。
南東斜面、笙ヶ岳周辺、私にとってもまだまだ課題が多いなあと思いました。そして最後は薮紀行でしたか(笑)

投稿: PIKANDA | 2013-07-10 07:35

すばらしいレポをありがとうございました。

おかげさまで自分でレポ書かなくてすみます。
(・∀・)アザース

投稿: えむとら | 2013-07-10 15:00

> PIKANDAさん

今回は本当にラッキーでした。毎年通いたいですね~。東北在住の方が羨ましいです。関東から行くのは気合がいるので...。

最後はどうしても藪で〆ないといけないみたいです。coldsweats01

> えむとら

もったいない。折角の写真、並べるだけでいいからレポしてくださいな。delicious

投稿: ritz | 2013-07-10 22:11

夏なのにバックカントリースキーツアー!
思いっきし意表を突かれた感じです。
素晴らしい!

お花畑に囲まれて
ゼブラ模様を滑る旅。

来年、真似したいです。

投稿: ao | 2013-07-11 21:17

> aoさん

往生際悪く、7月まで滑ってしまいました。bleah
とはいっても、無理やり滑ったという感じでもないですね。滑るに値する残雪量があったのが幸運でした!
夏景色とのギャップが良かったです。

来年はぜひ!

投稿: ritz | 2013-07-12 01:58

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