« 130817-18 剣山・一ノ森・槍戸山 -第2日 日の出編- | トップページ | 130922 苗場山 »

2013-09-20

130817-18 剣山・一ノ森・槍戸山 -第2日 槍戸山編-

P1010151_r

快晴の爽快稜線ハイク。

清々しい快晴の朝である。山の上だから涼しいのは当たり前だが、湿度が低く感じられた。さらに朝のうちは湧き立つ雲も無いので空が高く感じる。秋の気配だ。何もせず、小屋前の広場で一日のんびりしてその空気に浸っていたい衝動に駆られる。

今日は一ノ森から南方に稜線を辿って槍戸山を往復し、行場コース経由で下山する予定だ。6時半ごろから食事をとり、ゆっくり準備して8時過ぎに小屋を出る。小屋にはまた戻ってくるので、不要な荷物を減らして出かける。

P1010082_r

まずは一ノ森の頂上を踏んでおこう。

P1010079_r

昨日から見慣れた風景であるが、光があるだけでこんなに違うものか。青と緑が目に沁みるほどの鮮やかさだ。

P1010081_r

剣山と次郎笈の間に覗く三嶺もくっきりと見通せる。なかなか端正な山容をしている。剣山から三嶺への縦走はとても気持ちの良い稜線歩きらしい。いつかは歩いてみたいルートだ。三嶺から先も稜線は続いており、道があるなら高知県の南国市あたりまで繋がっている。四国版ロングトレイルと言ったところか。

P1010080_r

一ノ森山頂からのパノラマその1(クリックで拡大スクロール)。

P1010089_r

一ノ森山頂からのパノラマその2(クリックで拡大スクロール)。

P1010098_r

さぁ、槍戸山へ向けて出発だ。前方に見えるピークが槍戸山。コースタイムは30分とお手軽な距離ではある。

P1010104_r

ただし、歩く人が少なく、特にクマザサ地帯は道跡がはっきりしない。足探りで道を検知しながら進む。子供達にとっては笹の海を泳ぐような感じになる。朝露を浴びることになるのでレインウェアは必須だ。僕もレインパンツとゲイターだけは穿いて行動した。

樹林帯に入っても道はぼんやりとしている。それほど広い稜線ではないので迷うことは無い。むしろ子供達にとってはちょっとした探検気分が味わえて楽しいようだ。そういう僕も徐々に変化していく景観にワクワクしていた。

P1010120_r

それは、白骨林とゴヨウマツとクマザサが織りなす庭園のような景観だ。剣山エリアのなかでもこのコース独特のものだという。

P1010121_r

その白骨樹それぞれがオリジナリティあふれる造形をしている。あくまでも死んだ木ではあるが、その木がどのような環境で歴史を刻んできたかを文字通り体現しているようだ。

P1010126_r

そして現役の木々たちは街道筋に植えられた松並木のようにハイカーを見守っている。街道にしては心細く、消えそうな山径なのがまたいい。

P1010146_r

そんな中に身を置ける。シアワセトレイルだ。

P1010145_r

街道筋パノラマ(クリックで拡大スクロール)。

P1010154_r

奥にある一ノ森からだいぶ歩いた。そろそろ次男が遅れ始めて待つことが多くなった。笹原を全身で受けて掻き分けてきたので体力を消耗したのかもしれない。あともうちょっとと励まして進む。

P1010172_r

そして槍戸山直下にはもう一つのハイライト、ゴヨウマツの巨木群。左手に大きく枝を水平に伸ばしているゴヨウマツは樹齢800年を超えるといわれている。最大級の巨木があることをヒュッテで聞いて探しながら来たが、すぐにわかった。他のとは迫力が全然違う。かつてはこの一帯にはこんな巨木が林立していたのだろうか?

Dsc03542_r

それにしてもよくこんなに太い枝を水平に出して支えられるものだ。

P1010230_r

ゴヨウマツの松かさ。

P1010174_r

巨木の森を抜けると槍戸山の頂上が近い。

P1010178_r

頂上は登山道の途中にあるという感じで広くは無い。ただ、展望は360°遮るものは無い。

P1010191_r

槍戸山山頂からのパノラマ(クリックで拡大スクロール)。

時間は10時半で少し早いが、お昼にする。余っていたパンなどを処分していく。まず誰も来そうにないので、お店をひろげてのんびりした。このころになるとそらにぽつぽつと積雲が浮かびだした。そして時間を追うごとに互いに結合し厚みを増していく。毎日こんな感じなのだろう。このルートのハイライトを快晴のうちに歩けてよかった。

ヒュッテへの帰りでは、次男がストライキに入ってしまい、途中から抱っこするはめになった(チャイルドキャリアは1台置いてきたのは失敗...)。末っ子も背負っていたので、一ノ森に戻ったころにはバテバテ。一息ついて下山に備える。小屋主人のHさんには親子してポカリをごちそうになった。

P1010240_r

下山は行場コースへ。剣山への道と分かれて右へ。

P1010250_r

行場というだけあって、修験者の修行をする岩場を通過する。その岩場へ行くまでも急斜面のトラバースが多い。普通に歩いていれば滑落するようなことは無い。対向するハイカーが多いとすれ違いがいやらしいが、時間はすでに2時を過ぎて登る人は皆無だった。

P1010258_r

北斜面ということもあり、やや湿った原生林で苔の生育も良い。昨日、今日と尾根や稜線ばかり歩いてきたので、深い森はまた新鮮に感じる。旅の〆に心を落ち着かせるのにふさわしい道だった。

P1010270_r

木が多いということは鳥も多い。小屋主人のいう通り、鳥の声あふれる道でもあった。

P1010288_r

トラロープがそのまま苔ロープになっているは初めて見た。

P1010298_r

そしてキレンゲショウマの群落。すでにピークは過ぎているとのこと。それでも一面に咲いていたから、最盛期はその密度が違うということなのだろう。花自体は小さ目で咲き方も控えめだ。

P1010303_r

行場付近の九十九折れ。キレンゲショウマを見に行くにはここを歩く必要がある。確かにヒールやサンダルでは歩かない方がいいだろう。

P1010310_r

刀掛けの松で登りルートと合流し、登山リフトの西山駅まで降りてきた。リフトには乗らず、歩いて下る。またヒヤヒヤで荷物を預けるのも嫌だし、遊歩道コースは緩やかで歩きやすいと聞いていたからだ。行きに買った往復チケットは無駄になってしまうが仕方がない。

P1010311_r

遊歩道コースは原生林を距離をかけて下っていく。

P1010326_r

ブナの大木など、意外と見どころがあった。これならリフトを使わずに登る意味もあるかと思う。荷物が軽いならなおさらだ。

P1010352_r

またまた発見してしまったツリーラン好適地。下草も少ないし、樹間の空き具合もいい。北斜面でもあるので、雪が積もればシアワセは約束されたようなものだろう。

P1010357_r

リフト線下を横切る。すぐ下に山麓駅が見えるが、遊歩道はすぐには降ろしてくれない。だらだらとトラバースを続け、剣神社の境内へ導かれていく。

P1010360_r

到着。

1泊2日のファミリーでの初めての山小屋泊まりツアーが終わった。日帰りではなかなか早立ちできない子連れでも、小屋泊まりすることで一日を有効に使えることは大きなメリットだ。一方、繁忙期や相部屋のみの山小屋ではなにかと迷惑をかける可能性があるので、小屋選びは慎重にならざるを得ない。そういう意味では一ノ森ヒュッテは大当たりだったと思う。

Track_130818_r

今日のトラックデータ。

これで2013年の夏休みの四国山旅はおしまい。さて来年はどこへ行こうか。

|

« 130817-18 剣山・一ノ森・槍戸山 -第2日 日の出編- | トップページ | 130922 苗場山 »

夏山」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/35298/58228443

この記事へのトラックバック一覧です: 130817-18 剣山・一ノ森・槍戸山 -第2日 槍戸山編-:

« 130817-18 剣山・一ノ森・槍戸山 -第2日 日の出編- | トップページ | 130922 苗場山 »