« 130816 皿ヶ嶺 | トップページ | 130817-18 剣山・一ノ森・槍戸山 -第2日 日の出編- »

2013-09-15

130817-18 剣山・一ノ森・槍戸山 -第1日-

P1000899_r

山小屋へ。

石鎚山と並んで全国的な知名度の剣山。四国の第二の高峰だ。とはいえ登山リフトを使って手軽にアプローチできるため、観光として登る人も多い。さすがに山頂往復では物足りないので、峰続きの一ノ森まで足を延ばして山小屋『一ノ森ヒュッテ』に泊まることにした。家族では初めての山小屋泊まりだ。

P1000786_r_2

前日まで滞在していた久万高原を朝4時に出発。4時間かけて約200キロの道程をやってきた。徳島道を降りてからの国道438号線は、『酷道』と言われるだけあって狭くカーブの多い道だった。運転した時間以上に疲れを感じつつも準備をする。リフトは朝8時から動き出す。本格的な山登り装備の人はほとんどがリフトを使わず登るようだが、僕らはありがたく使わせてもらう。

P1000791_r

リフトはシングルリフト。ここで問題になるのは、どうやって子供と荷物を運ぶかだ。長男は1人で乗れるとして、あと2人は親が抱っこして乗ることになる。となると荷物は運べない。で、荷物は別の椅子に載せてくれるのだが、椅子が妙に体にフィットするように作られているため、不安定な形でしか載せられない。

P10007932

こんなふうに...。万一の落下に備えてハーネスを椅子に巻きつけようとしたら、『リフトを止められないから固定してはダメ。』とのこと。フレームが出っ張り、ただでも収まりの悪いチャイルドキャリア。荷物満載で膨らんでいるのにもかかわらず、ホイホイと椅子に載っけてくださる。

リフトに乗っている間、荷物が落ちやしないかとヒヤヒヤ。支柱を通過する度に振動にドキドキ。実際、荷物がズレ動いたのを見たときは、荷物の回収方法と残りの標高差を考えてしまった。

P1000799_r

でもまぁ、何とか無事到着。お金払ってヒヤヒヤするぐらいなら、早出して歩いたほうがいいかもと思った。小さいザックなら問題ないのだろうが。

P1000803_r

さて、リフトで標高差300mほどを稼ぎ、終点の西島駅ではすでに標高1700mである。残り標高差わずか250m。いきなりの急登である。

P1000804_r

山頂はすぐ近くに見える。実際近い。

P1000806_r

少し登ると、背後に国道438号線の崩落現場が見えた。国道は、車を停めた見ノ越からトンネルを抜けて美馬市に出る。しかしトンネルの先で全面通行止めになっていた。紅葉の時期に間に合うように急ピッチで復旧作業をしていると聞いた。

P1000811_r

今日は次男の調子が出ない。出だしから急登というのが苦手らしい。最初は緩い道でウォーミングしてやるとスタスタ歩くのだが。これは大人も同じか。

P1000818_r

何とかなだめすかして30分以上かけて『刀掛の松』という分岐に到着した。ここで次郎笈、剣山、一ノ森と三股に分かれる。ここは直進して剣山に向かうが、明日は一ノ森から戻ってくるので案内板で道を確認しておく。するとやけに危ないだの装備が必要だのと書いてある。どんな道なんだと不安になったが、どうやら道中にあるキレンゲショウマの群落を見にサンダル履きやヒールのある靴で特攻しちゃう人を牽制するためらしい。

P1000830_r

そして剣山への道は相変わらず急登。ま、最短距離の尾根道だから仕方がないが。このころにはストックを使って登ることを覚えた。次回からはスキー用のストックを持たせてやくかな。

P1000838_r

てくてく階段を登っていくと鳥居が迎えてくれる。さすが信仰の山らしい。もちろん頂上には神社が祀られている。

P1000853_r

ちょっとした繁華街(?)を抜ける階段の向こうが頂上エリア。

P1000842_r

山頂は広い笹原になっていて木道が張り巡らされている。かつての気象観測施設なども残り、あまり山に来た気がしない。いろんな意味で富士山に似ている。

P1000851_r

これほど祀られた三角点を見たことが無い。

P1000859_r

隣に聳える次郎笈。かっこいい。変わった名前だが、剣山も太郎笈という別名があり、いわば兄弟のような山だ。太郎笈は山容がややのっぺりした印象だから、弟のほうがイケてると言えるだろう。

雲が低く垂れこめ、風が冷たく霧雨も降ってきた。山頂小屋でゆっくり昼食を食べてから一ノ森に向かうことにする。

Dsc03373_r

一ノ森へは東側デッキから先に進む。

P1000870_r

ここからは気持ちの良い明るい笹原の稜線を行く。一気にハイカーは少なくなり、しずかなやまを楽しめる。僕ら以外にあと一組、一ノ森ヒュッテ泊まりと思われる親子連れに会った。

P1000873_r

笹原の中に、白っぽい岩石が点在するのが特徴。いいアクセントになっている。

P1000876_r

北側斜面はアカカンバ(ダケカンバ)の幼木帯。鹿害が痛々しい。

P1000878_r

一ノ森へは、三ノ森、二ノ森を経る。それぞれピークは深い針葉樹に覆われる。

P1000887_r

その針葉樹林帯は岩がゴロゴロ。

P1000939_r

刀掛の松からの道を合わせると、最後の急登となり、ヒュッテに到着する。こちらも鹿害とは無縁ではなく、周囲にネットが張り巡らされていた。今日の泊り客は2組。受付を済ませ、荷物を置いて一ノ森山頂へ向かう。

P1000901_r

深いクマザサに覆われた道を1分ほど登ると山頂がある。360度の展望のはずだが、雲が多くて遠くは見通せない。

P1000920_r

次郎笈、剣山方面(クリックで拡大スクロール)。

P1000945_r

一瞬だけ青空が大きく開けた時間もあった。ヒュッテの前は白骨樹が独特の景観を演出している。このあと再びガスに覆われ、期待していた夕焼けは不発に終わってしまった。山小屋主人によると、もう10日ほど同じような天気で、朝方の快晴から午後になって雲が湧き、夜になって再び晴れるという。明日も日の出は大丈夫だろうという話だった。

山小屋主人のHさんは、地元木屋平出身の方で、昨年から前任の方の後を継いだそうだ。かつては東京に住まわれていて、山スキーによく出かけていたとのこと。かつての神楽峰の話など、興味深い話を聞かせていただいた。

P1000959_r

階段の踊り場には昔の山道具が飾ってあった。スキー、シール、かんじき(というよりスタイルはスノーシュー)など。左上の白っぽい写真は、白銀の斜面をスキーで登っている光景を写したものだ。

山スキー視点で冬の剣山の状況を聞いてみると、笹が埋まりきらないことが多いとのこと。石鎚山系と違って、冬型というよりも南岸低気圧による積雪が主なのだろう。ドカっと降れば可能性はありそうだった。

Dsc03430_r

夕食は地の物を中心とした料理が並ぶ。とてもおいしい。特にそば米汁はおいしかった。それから、トマトなどの生野菜や生卵も出る。というのも、このヒュッテ専用の荷物運搬用の索道があるからだった。

P1010238_r

荷物運搬用の索道(翌日撮影)。ニゴマンの地図などには載っていないが、ヒュッテの裏手から国道438号線の美馬市側、標高1000mあたりから延びているらしい。メンテナンスも大変そうだ。

一ノ森ヒュッテは開設が1937年と古く、歴史ある山小屋だ。山小屋としては設備が整っている方だと思うが、過剰ではなくとても好感が持てた。そして立地条件も良い。もはや観光地化した剣山山頂と違い、静かで山の中に溶け込んで落ち着ける空間となっている。剣山周辺で泊まるなら、剣山山頂ではなく一ノ森を強くお勧めする。ここにはテン場もあって、その眺めの良さからリピーターも多いという。

夕食後、早起きだったこともあって、子供達よりも早く寝てしまった。

Track_130817_r

本日のトラックデータ。

|

« 130816 皿ヶ嶺 | トップページ | 130817-18 剣山・一ノ森・槍戸山 -第2日 日の出編- »

夏山」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/35298/58194242

この記事へのトラックバック一覧です: 130817-18 剣山・一ノ森・槍戸山 -第1日-:

« 130816 皿ヶ嶺 | トップページ | 130817-18 剣山・一ノ森・槍戸山 -第2日 日の出編- »