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2013-09-22

130922 苗場山

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神の田んぼへ

今年は9月の3連休が2回。残暑もようやく一段落し、山へ行くには最適の季節。しかし、1回目の連休は台風直撃で出かけられなかった。そして台風が過ぎた後には秋の高気圧による爽やかな晴天が続いていた。これが休みの日だったらなという嘆きとともに、2回目の連休への期待が高まっていく。それは多くの人が同じだったようだ。

そんな全国民の期待がかかった週末。どこへ出かけるか悩んだ。今回はハイキングメインというよりは、久々にファミリーキャンプをしたかったので、オートキャンプ場が拠点となる。先日のWILD-1の客の入りを見る限り、メジャーなエリアは混雑が予想された。必然的に奥へ、アクセスが悪い地域が候補となる。そして選んだのが秋山郷だった。まだ紅葉の季節には早すぎるが、その分静かな環境を堪能できると踏んだ。

秋山郷には2つのオートキャンプ場がある。のよさの里と栃川高原だ。それぞれ特徴があり、のよさの里はそのこぢんまりとした環境と24時間入れる露天風呂がウリだ。栃川高原は開放的な草原とのことで悩んだが、結局温泉をとった。

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のよさの里キャンプ場全景。全部で13区画あるが、3-4、6-7、10-11は2区画セットで利用するため、実質的には10区画だ。季節のいい3連休にもかかわらず、1週間前でもまだ十分空きがあった。さすがだ。ちなみに、ファミリーキャンプのような少し大きめのテント+タープの場合、2区画エリアでないとスペース的にかなり厳しい。僕たちは3-4番を利用した。

当日もすべての区画が埋まることなく、その客層もほとんどがハイカーかバイカーだった。

さて、前置きが長くなったが、中日は苗場山に登ることにした。いつかは山スキーで行きたいと思っている山でもあるし、何より山上の池塘群を見てみたかった。ルートは小赤沢から。コースタイムは3時間半と各ルートの中では一番短い。それでも3人子連れにはチャレンジングなタイム。

6:40 3合目駐車場 発

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いきなり大きなブナが迎えてくれる。林相はブナ純林というわけではなく、檜やシラビソなどの針葉樹も多く、林床は灌木が茂ってクマザサも混じる。少し雑然とした感じだ。足元は湿っていて、好天が続いているにもかかわらず、ぬかるんでいる場所もある。残雪のある季節や雨後は覚悟が必要そうだ。

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よく歩かれているルートだからか、根の張り出しも多い。段差が高くなっている場所もあり、大人はともかく、歩幅の小さい子供にとっては苦労するようだ。

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標高1500mで台地状の地形に乗るまでは、細尾根を右に行ったり左に行ったりして登っていく。そこに大木があるので、その根っこを乗り越えていく。想像以上に時間がかかる。

東京からのアクセスが悪く、先日の台風18号で志賀高原側からのアクセスが断たれているため、小赤沢コースから登るハイカーは少ないようだ。

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ようやく斜度が緩やかになってきた。このあたりはブナ林となっている。もう少し標高を上げるとダケカンバが優勢になってくる。ツリーラン好適地も随所に見られた。

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背後には遠く関田山脈も見える。この頃はまだ青空が広がっていたが、次第に高層雲に覆われていく。予報では雨は降っても15時以降となっていたので、登頂するまでは持ちそうだ。ガスに巻かれないことを祈って登る。

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天然プランタシリーズ。倒木で残った根本が程よく腐って富士山型を形成ている。これはなかなかいい。

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いち早く紅葉するツタウルシが染まり始めている。下界はようやく涼しくなってきたばかり。この時まで紅葉なんて考えもしなかったが、山では確実に秋が深まっているのだ。

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標高1750m付近からは斜度が急になる。山頂部のプラトーに向けて一気に駆け上がるためだ。地図には長い斜上トラバースとの記載されているが、トラバースというよりは直登に近い。粘土質の土壌で滑りやすい。

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鎖やロープも徐々に出てきた。一か所だけ伸縮ロープが張ってあるところがあったが、荷重すると伸びてバランスを崩しやすいので使いにくかった。伸縮性の無いロープを張ったほうがよいと思う。

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10:25 坪場 着

重荷にヘロヘロになりながら登っていくと、笹原になり一気に視界が開ける。坪場という山頂湿原の一角に出た。ここまでで3時間。草紅葉が最盛期を迎えて金色の絨毯が広がる。曇天なのが惜しい。晴れて陽が射していればさぞかし輝いて綺麗だっただろう。

ここから山頂までは一部を除いて木道だ。ここからは次男も歩かせる。

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坪場パノラマ(クリックで拡大スクロール)

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いくつか花も残っていた。イワショウブ。

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オヤマリンドウ。

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ドウダンツツジの紅葉かな?

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田んぼ系池塘も出現。

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時折ガスが流れてきて幻想的な雰囲気だ。

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木道を少し登ると池塘群の全体が見えてくる。でもこれはほんの入り口。

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一旦、石がゴロゴロした樹林帯に入る。斜度がある訳ではないので、子供にとってはアスレチック感覚で楽しく歩いていた。ここを抜けると葉の色付きも強くなってきた。

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一つの株でグラデーションを表現。

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黄色系。

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曇天ながら目にも眩しい彩やかさ。

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そしていよいよメインの高層湿原が現れる。

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ハート型。

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道中にあった石碑。天照皇大神、猿田彦、事代主といった日本神話に出てくる神々の名前が刻まれている。やはり信仰の山なのだ。

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山頂部の池塘群を見下ろすようになってきた。まさに棚田のごとき景観。そして草黄葉、ドウダンツツジの紅葉、常緑樹の組み合わせ。苗場山の特徴的な姿。

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草原に露岩が点在するエリアもあった。ここが溶岩台地であることを思い起こさせる。

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頂上ヒュッテ前を過ぎて頂上が近い(クリックで拡大スクロール)。ここまで来ると、非常に多くのハイカーに出会う。アクセスの良い神楽ヶ峰側から登ってきたのだろう。

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12:35 苗場山頂上 着

ピークのはっきりしない山頂は樹林帯で展望は無い。結局6時間近くかかってしまった。標準のコースタイムは3時間半。帰りのことを考えると、今現在子連れで日帰りするとなると、このぐらいのコースがリミットか。次男を歩かせれば親は楽だが、ペースは次男に合わせることになる。

少し降りたところにあるベンチで昼食をとる。その間も続々とツアー登山らしき団体がやってくる。どうやら山頂ヒュッテ泊まりらしい。明日は晴れるらしいので、朝日に照らされた池塘群を見ることが出来るだろう。羨ましい。

13時半、下山開始。何とか日が暮れる前に急斜面帯は抜けておきたい。

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頂上直下の ウネウネとした草原を歩く。草黄葉は先端に向けてグラデーションしているので、より立体的に浮かび上がる。

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今日見つけた一番小さな池塘。直径30センチぐらい。見る限りただの水たまりではない。夏場に枯れてしまってもおかしくないサイズで、よく池塘として生き残っているものだ。雨だけでなく、周辺から絶えず水分の供給があるのだろうか。

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ぽつんと祠。

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プラトーはサクサク下れるが、急斜面になると途端にペースが落ちる。重荷を背負って慎重に下るため、脚に負荷がかかる。振り返ると、よくこんなところを登ってきたものだと考えてしまう。

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一息つけるようなスペースもないので、休憩せずに歩き続ける。何とか暗くなる前に急斜面はクリアできた。それでも高度がなかなか下がらず、精神的にキツかった。

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最後はついにはヘッデン行動となった。ここまでくると、むしろ変なテンションで楽しくなってきた。足元を照らして黙々と下る。

18:34 駐車場着

長い一日が終わった。曇天ではあったが、見事な高層湿原と紅葉のはじまりを堪能することができた。

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翌日、中津川対岸から望む苗場山。ぜひこんな天候でも歩いてみたかった。次回は佐武流山への縦走というのもやってみたい。その先の野反湖まで足を延ばすのもいいだろう。

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最後にトラックデータ。

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