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2014-01-13

140113-14 大行山 -第1日-

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初めてのBCクロカンツアーをテン泊で。

志賀高原でのファットBCクロカンが調子よかったので、早速これを使ってのツアーに出掛けたくなった。3連休のうち2日間出かけられることになったので、テン泊ツアーを構想。天気が読みづらくてなかなか日程を決められなかったが、2日目に天気が良くなると見込み、連休に休みを1日付けて最終日から出かけることにした。

行先も最後まで迷った。日本海側は天候の回復が遅れると見込まれ、沼田~片品方面という地域は決めていたが、クロカンの好適地が見つからない。というか、クロカン好適斜度の勘が無いのだ。あまり緩いとただのラッセルで終わってしまうだろうし、急すぎても楽しめない。結局、アプローチの良さと山頂部の等高線具合で大行山に決定。先人によれば、山頂部に穏やかなオープン斜面があるという。

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Voile Vector BC + Rottefella NNN BC MAGNUM。これで何ができて何ができないのか?それを探るのが今回のツアーの目的。急登ではウロコは無理なことは分かっているので、今回はちゃんとシールも持っていく。

朝のうちは雪が強く降っていたので、少し粘って11時過ぎの遅いスタート。今日はテントさえ張れればいい。

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ツアーはスノーパーク尾瀬戸倉からスタートする。駐車場からゲレンデの下部に入り、そのまま山奥に伸びる林道を歩いていく。ゲレンデを過ぎると圧雪車の跡が消え、スキーやスノーボードのトラックだけになる。どうやら裏を滑って帰還するルートになっているようだ。トラックは大久保沢の出会い付近で斜面から降りてきていた。

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林道はずっとウロコで歩いていく。こういう林道歩きで足にシールという重りを付けず、前にスキーを滑らせる抵抗も少なく歩けるのは、体力的にウロコ板のアドバンテージになるだろうか。

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天候は薄日の射す小雪。風は思ったほどない。気持ち良いスノーハイクとなった。

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大行山へのルートはいくつかあるが、林道が対岸に渡ったところで大カッパ沢の左岸にある尾根を登り上げる。斜度はきつくなるので、ここでシールを装着。ちなみにシールはGekko。以前DPSで使っていたものをトリミングした。ウロコ面への粘着度が気になったが、ツアー中に剥がれたりするトラブルは無く、普通の板と何ら変わりなく使うことができた。

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雪は深く、脛から膝ラッセル。それでも板が軽いので比較的軽快に登っていける。さらにクロカンブーツの柔らかさが非常に有利に働いた。ツリーの尾根でスペースが無いことも多く、また標高を早く稼ぎたくて直登を多用したのだが、ブーツの足首がよく曲がる分、しっかりと板に荷重できるのだ。硬いプラブーツの場合、ウォークモードで前傾角度の可動範囲を広げても限界があり、斜度が急な場合はブーツに押し戻されるような感覚があるが、クロカンブーツにはそれが無い。

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標高1600mを越えると尾根状の地形は終わり、広い緩斜面が広がるようになる。ここが疎林帯になっていて、滑るのにちょうどよい。登って行くうちにだんだんと滑りたくなってくる。最後は目的地に早く到着したい気持ちよりも滑走欲が勝って一本滑った。

正直なところ、いまいちうまく滑れなかった。荷物を軽量化してきたとは言え、泊り道具の65リットルザックの影響は無視できず、まだ不安定なテレ、そしてクロカンという装備ではバランスを取るのが精いっぱいで、ほとんど一直線に下りてきただけになってしまった。やはりそう甘くはない。

気を取り直して山頂を目指す。この山は山頂部が平になっているので、どこを目指して歩いていけばいいかはっきりしない。適当にあたりをつけて歩く。

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カモシカさんのトレース。かなりフレッシュ。

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山頂部の森を歩いていて、小さな高まりがあったのでもしやと思って行くと、そこが頂上だった。三角点を別にあるらしいが、標識があるのでOKだろう。

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山頂部の森のパノラマ(クリックで拡大スクロール)

山頂部の森は背の高いシラビソ系の樹木が北西側に林立していて防風林のような役割をしている。そして東側はダケカンバが点在する開放的な雪原になっていて対照的だ。

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早速、東向きのダケカンバの影にテントを設営する。

今回持参したのはLocus GearのKhufu Cuben。ワンポールでたてるフロアレスシェルターだ。Cuben Fiberという超軽量で強度のある生地を使っていて、重さは300gを切る。ご覧のようにスケスケ素材だが、防風・防水機能は全く問題ない。ただし透湿性は無いので結露は避けられない。しかし、透湿性の生地を使ったところである程度結露は避けられないし、厳冬期には全部霜になってしまって濡れるということもあまりないので個人的には気にならない。ソロで使うには十分すぎるほどの広さを持っている。

午後4時には設営を終え、極寒の夜に備えて食事をとる。夜は長い。ラジオを聴いたり本を読んだりして過ごす。

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テント内の照明として重宝したのがこれ。Datexx PN-GX。所謂LED付のモバイルバッテリーなのだが、これのいいところは白色のフラッシュライトの他に電球色のランタンがついていること。そのLEDが良くできていて、色味・明るさ・配光と使いやすい設定になっている。バッテリーの容量も5600mAhあるので、スマホ2回分ある。防水ではないのが残念だが、まぁ普通に使えるだろう。

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外を見ると月が出ている。天頂部は晴れているようだ。ランタンを消しても月明かりがスケスケの幕体を通して照らしてくれた。

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Khufu Qubenは外から見ると行燈のよう。こうして見ると頼りないように見える。実際にはとてもしっかりしていて、夜中ときおり吹く突風のような風でも不安は無かった。

1日目はほとんど登りで終わった。おかげてクロカン装備での登りの利点は大いに感じ取れた。しかしこれもずっとパウダーだったからで、硬い雪のトラバースや登りがあった場合に難儀することは容易に想像できる。条件を選べばファットBCクロカンも十分ありというのが本日の結論。滑りに関しては満足いかなかったので、明日こそ気持ちよく滑りたいと思った。

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1日目のトラック。水色の円内は滑って楽しい疎林緩斜面。

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コメント

ソロで行かれちゃうんですね!!

ソロテン泊憧れますが・・・まだまだスキルが・・・

フロアレステント、興味がありますが
テント内はどのようなセッテイングでしょうか?
マットやシュラフ・・・
一度、立山でテン泊経験がありますが
随分無駄が多く、無駄に体力が消耗しました。

テントからもUL嗜好が伺えますが、是非
装備、仕様などあげて頂けると幸わいです
参考にさせて頂きます!!

投稿: katsu | 2014-02-06 12:12

>katsuさん

コメントありがとうございます。テン泊いいですよね!距離的に必要なくても、気に入った山では泊まりたくなっちゃいますね。日帰りでは味わえない経験もできます。katsuさんも是非!
装備ですが、以下のような感じです。

マットは2枚持っていきます。
①山と道U.L.Pad15s+
②山と道 Minimalist Pad(75cmにカット)
厚みのある①は上半身、②は下半身用。①は薄くて折りたためるので、単独で座布団として持ち出したりもします。今まで色々なマットを使ってきましたが、このマットに出会ってから雪面からの冷えは皆無になりました。とても軽いのでおすすめです(2枚持っても普通の1枚分より軽いぐらい)。

シュラフはモンベルのU.L.スパイラルダウンハガー#2にU.L.スリーピングバッグカバーです。シュラフはやや薄手ですが、ダウンの上下を着ているので-15℃ぐらいでも快適に眠れます。分厚いシュラフ1枚よりも、薄手+ダウン上下のほうがテント内で上半身を起こす時や、トイレなどで外出する時に暖かくて便利です。

フロアレスシェルターは設営が多少面倒ですが、ブーツを脱がずに出入りできますし、雪の調達は床を掘ればいいので積雪期向きだと個人的には思います。何より軽いですしね。

世のULを極めた方々のスタイルを勉強しながら自分なりのスタイルを模索している感じです。

投稿: ritz | 2014-02-07 03:40

丁寧な御返事ありがとうございます。

僕も●山と道U.L.Pad使ってます!
それに、isukaのエアマット
モンベルの#0
ダウン上下・・・

装備的にはフロアレスで行けそうですね・・・

ULは憧れるのですが、まだ技術でカバー出来る程経験が無いので、無難なテントがいいのかなーとか・・・
ULは憧れるのですが、軽量な分、割り切りと技術がいるイメージがあります。
また、いろいろ・・参考にさせて頂きますね!!

投稿: katsu | 2014-02-07 11:02

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