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2014-04-26

140426-28 焼石岳 -第1日-

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再び岩手の山へ。

今年のGWは直前まで行先が決まらなかった。当初連休前半は大荒れになると予報されていたのだが、その原因である低気圧はなかなか日本に到達しない。日に日に予報がずれていくので、いつどこが条件が良いのか読み切れなかったのだ。

どうやら東北の太平洋寄りが良さそうだと分かったのは連休前日。気になっていた山の中から焼石岳をチョイスした。2泊3日を予定していたので、それなりに山深いほうが良いと思っていたし、テレマーク向きのおおらかな斜面が多く、地形・植生の変化に富んだ山だと予想されたからだ。

午前0時ごろに東京を出発、登山口に到着したのは午前7時。途中東北道の通行止めを食らって一般道迂回を挟んでいるとはいえ、やはり遠かった。

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スタートは国道397号線の冬季閉鎖ゲート前。無雪期であればもう少し手前のツブ沼付近の登山口からアプローチするようだ。駐車スペースは3台ほど。すでに2台駐車していた。

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ゲートの脇から林に入っていく。通行止めは5月中旬までらしい。それを知らない車が結構な頻度でやってきてはUターンしていく。GWだからか、県外からのドライバーが多いようだ。

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道路脇の林から雪はある。滑り道具は、今回も先日の青松葉山から引き続き3pin+革テレ。使い方にもだいぶ慣れ、安心のセットとなりつつある。念のためシールも持参したが、雪は柔らかいので最初からウロコで行く。

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しばらく植林帯を登って行くと、地図に無い林道に出た。ここは日当たりも良く、雪も途切れ途切れになる。もう1週間もすればこの周囲は完全に雪が消えてしまいそうだ。今年は雪が多いらしいが、この山の適期は例年はもう少し早いということか。

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適当に登りやすい斜面を歩いていくと、ツアーの標識らしき番号札が現れた。かなり年季の入った看板で、昔から親しまれたツアールートだということがわかる。番号札は100番近くまで確認できたが、目立たない所に取り付けられていたりして、あまり当てにならない。

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少し尾根上の地形をトレースしていくと、ぽっかり空いた雪原に出る。ここでようやく目指す山々が見えるようになる。雪原の一部は雪融けが進んで川や湿地が出現していた。

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そして湿地には水芭蕉の群生が。小降りではあるが数が多く見ごたえがある。付近に夏道は通っていないので、よほどの藪漕ぎマニアでない限り、この湿原はこの時期にしか楽しめないことになる。夏はいったいどんな花が咲くのだろうか。

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そんな山深さを雄弁に語ってくれたのがこの足跡...。大きさといい、爪跡といい、間違いなく熊さんだろう。しかも形がはっきりしていて新しいので今朝がたのものか?ここから先、熊鈴をスキーポールのループに通して大いに鳴らしながら歩く。比較的見通しの効く森ではあったが、極力物陰を避け、彼らと鉢合わせしないように心掛けた。

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さらに進むと、獅子ヶ鼻岳~横岳のきれいな東斜面が見えてきた。日帰りであればあのあたりを滑るのだろうか。標高差は200~300mといったところだが、横に広く開放感がある楽しそうな斜面だ。

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一方、歩いている斜面はというと、標高850mから上の大荒沢左岸にひろがるゆるやかな地形はすばらしいスーパーメローなブナ林となっている。

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地図上では入り組んだ等高線を描く場所も、細かい地形は雪に埋まり比較的フラット。黒々とした苔をまとったブナが印象的だ。斜度はあまりないのでテレ、クロカン向きだ。

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ブナ林を抜けると森林限界であり、獅子ヶ鼻岳直下の荒々しい岸壁も迫力を増す。

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そして前方には鋭い頭頂部を持つ天竺山が姿を現した。

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開放的な雪原を歩いていくと、樹木の島の中に銀明水避難小屋が見えてきた。標高1150m。それにしても森林限界が1200m足らずとは随分低い。この先もちょぼちょぼ樹木はあるので、正確にはもう少し森林限界は高いのかもしれないが、それでもせいぜい1300mといったところか。東北では一般的に1600mといわれているので、300m以上は低いことになる。火山という土壌と多雪(近くには豪雪で名高い夏油スキー場がある)、強風によるものだろうか。

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銀明水避難小屋。中には入らなかったが、とてもよく整備されているようだ。天候によっては2泊目はここに泊まっても良いと思った。

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避難小屋からは斜面をトラバースするように登って行く。今日のものと思われるツボ足のトレースがあった。2,3組の登山者とすれ違う。みなさん結構速い。目の前に広がる斜面は滑り頃だが、目的地はまだ先だ。

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そしてついに焼石岳本峰が見えてきた。真っ直ぐ進みたいところだが、意外と雪が少なく、藪を迂回しなければならないところが多い。どうも雪の多いところと少ないところの差が激しい。吹きさらしと吹き溜まりの差なのか。

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姥石平は夏道が出ていた。本峰東面には雪がべったり。ここまで来るとあとは早かった。

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緩んだ雪をウロコでガシガシ直登して一気に焼石岳山頂へ。雪融けでドロドログチャグチャな山頂だった。360度視界を遮るものは無いが、春霞が濃くて遠くは見通せない。

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横岳方面。こうしてみると積雪はまだらだ。

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小岩沢方面。こちらはヨダレの出る斜面が目白押し。心に留めておく。斜度的にもアルペンでも楽しそうだ。

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焼石沼方面。手前の斜面で少し見えにくいが、大きなボウル状の地形となっている。奥に見える三界山がその名の通り三角錐で、なかなか挑戦的な斜面を擁している。

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南本内岳方面。全体的に緩めの斜度で雪も十分ある。ウロコで楽しむならこちら側と認定した。

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しかし、まずは眼前の本峰南東斜面を2本ほど滑る。期待通りのザラメに気持ちよくターンを刻んでいく。斜面の下で休んでいると、ポカポカの陽気と寝不足で眠たくなってくる。何だかもうここでテントを張ってもよい気がしてきて一旦ザックを下ろすが、まだ時間は早いと思い直す。やはり山頂で目を付けた南本内岳方面が気になり、もう一度山頂に登り返して転進することにした。

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そして転進は吉と出た。南本内岳との鞍部にあるフラット緩斜面に大いに魅せられた。なかなかお目にかかれない均一斜度のプライベートゲレンデだ。長さも申し分ない。

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というわけで斜面の中間部に本日の宿を設営した。宿を出てすぐ滑り出すもよし、登って滑るもよしの最高のロケーションだ。

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何度も登っては滑りをくりかえす。滑走距離400m、標高差50mのコースがとにかく楽しい。そしてゆったりと過ごすつもりが、欲が出てきたので散歩に出かけてみる。

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少し足を延ばして南本内岳へ。焼石岳を振り返る。

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ほどなく南本内岳山頂。こちらも山頂部だけ雪が無い。そして地形図の等高線が気になっていた北東側を覗くと...

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おー、これまたすばらしいワイドな一枚バーンが伸びていたのだった。しかし時間はそろそろ午後3時。北向き斜面ということもあって雪が硬くなり始めているかもしれない。また、滑ってしまうと登り返しの標高差も嵩むこともあり、明日のお楽しみにとっておくことにした。

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その他にも三界山の向こうにも魅力的な斜面の数々。行ける日は来るだろうか?

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そしてテン場に戻る前に、南本内岳の南東斜面のすべすべを選んでGO!

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さらに東向きの沢状地形を選んでGO!ここの雪はさらに良かった。味をしめて同じルーティンをもう一回。

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さらにもう一度登り返して、テン場とプライベートゲレンデ全景を眺める。赤丸印にテン場があり、その前の斜面(矢印)が滑走コース。奥が焼石岳だ。

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テン場に戻る途中、振り返ると自分のトラックが。うーん、満足。

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とはならず、テン場に戻ってからも雪が硬くなるまでしつこく滑ったのだった。

奥が深い焼石岳。明日も好天の予報。丸一日使ってどういうルートを巡ろうか、まだこの山のスケールが把握できないまま夜は更けていった。

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今日のトラックデータ(前半)。

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今日のトラックデータ(後半)。

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