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2015-06-24

150624-25 鳥海山 -第1日-

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鳥海詣2015

いよいよ板を収める時期になった。気分としては、毎シーズン鳥海山を滑り終わった瞬間は、まだまだ滑りたい気持ちで一杯なのだ。しかし、その満足感や季節の移り変わりによって、結局のところ鳥海詣がシーズン〆となっている。

いつもの通り、7月の山開き直前の梅雨の晴れ間を狙う。経験的にこの時期は、他がどんよりした天候であっても、秋田・山形といった北東北日本海側はすっきり晴れることが多い。湿った北東の風によってもたらされる雲は奥羽山脈を越えられないのだろう。

さて、今シーズンは各地少雪が伝えられており、鳥海山も例外では無かった。それでも、例年8月でも滑ることができることを考えると、あまり心配してはいなかった。少しでも滑れれば満足で、夏山歩きや花という他の楽しみもあるのだ。そして、滑るために重たく大きい荷物を背負う必要のないBCクロカン装備であれば、気楽さはさらに増す。実際のところ、登山靴同等のクロカンブーツであれば、滑るためだけの装備は板のみということになる。そしてその板は、滑降志向の1セットでも3キロを切るのだ。

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今シーズンの鳥海詣は、雲海を見下ろす湯の台口から始まる。今回はルート設定に悩んだ。一昨年は百宅+御浜、昨年は御浜だった。それ以外ということで、まだ滑ったことのない心字雪を滑りたくて河原宿ベースに楽しむことにした。河原宿は以前は小屋が営業していたが、現在は閉鎖されている。そのため、小屋前の広場にゴロ寝するスタイルだ。

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僕同様、鳥海の虜になっているえむとら氏が同行。気合いのザック容量アップにより、万全の宴会体制だ。板はSTINGER XCD。ウロコ人として正しい選択だ。

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まずは河原宿を目指す。道中、板を履くことは無かった。大きな流れも出ており、夏道の橋もすでに設置済だ。

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すぐに滝の小屋が現れる。以前GWに付近を滑ったときには、周囲には木ひとつない雪原だったので、だいぶ印象は異なる。今は道路から近すぎて山泊りの雰囲気が出しにくいが、もっと早い時期なら、ここをベースに楽しむのも良さそうだ。

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滝の小屋を過ぎると、少し雪の上を歩いて八丁坂の登りにかかる。ここは灌木の背も低く、終始視界が良くて登るのが楽しい。岩が点在して、庭園のような景観を作り出している。

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このあたりからちらほら花も見られるようになった。

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ひと頑張りで河原宿に出た。ようやく、心字雪とご対面だ。その雪渓に端を発する川は、里で見るような幅と水量だ。

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旧河原宿小屋に到着。まさに河原に立つ小屋。老朽化のために閉鎖されたそうだが、こんなに良いところに立地しているのにもったいないと思った。翌日に会った他の山小屋の関係者によれば、近年利用者も減っていたとのこと。確かにちょっと下がれば滝の小屋があるので、必要性が低下していたのだろうか。個人的には滝の小屋と取り換えたい気分だ。

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こんな山の中腹にこんな立派な『河原』があるとは思わなかった。

今晩は小屋前のコンクリート敷きでゴロ寝するので、泊り道具はデポしておく。身軽になって心字雪に滑りにいくことにする。

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小屋前の河原を渡ると、超凸凹雪原となる。西川のムアツ布団を彷彿とさせる形状だが、非常に硬い。板を履いていればサクサク通過できる。

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心字雪は上部の小雪渓と下部の大雪渓から構成される。ここはその中間から大雪渓方面を見下ろしたもの。斜度が緩くて広いので、何本か滑ってみる。なるべく荒れていないところを選んだものの、時折固い凸凹があり、油断できない状況だった。幸い、北アルプス一帯で大発生した縦溝は無い。

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こちらは小雪渓。斜面の資質、雪面状況とも大雪渓より良い。斜面の中央に半円状のグライドクラックが存在するが、それを避ければ素直なフォールラインで、比較的フラットな斜面を滑ることができる。特に、スキーヤーズライト側の端がコンディション良く、えむとらを待つ間に一本滑ってみると、安心して板に身を任せられる気持ちよさだった。

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えむとらが到着し、今度はスキーヤーズレフト側を滑る。ここは標高差300mぐらい続く雪渓になっている。やや手ごわい雪面を慎重に下る。残念ながら、そのまま河原宿に戻るためには猛烈な藪漕ぎが必要そうに見えたので、標高差250m落として登り返すことにした。

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一本目に滑ったスキーヤーズライト側へ移動し、明日の偵察をかねてウロウロする。昨年滑って良かった千畳ヶ原も検討したが、雪渓がやせ細ってあまり魅力的には見えない。やはり明日は東面へ向かうべきと思った。

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(Photo by えむとら)

気持ちよくもう一本。

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軽快に滑るえむとら。ATウロコという新たなジャンルを開拓しつつある。

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大雪渓のほうはやはり手ごわい。ここはアルペンのほうが楽しめるだろう。

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河原宿に戻り、周辺を散策する。1つだけ大きな池塘があり、綺麗に心字雪を映していた。他にも小川が流れていて、周囲はお花畑が展開するなど、居心地の良い場所だ。

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チングルマ

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河原宿小屋前風景。コンクリート敷は寝るのに丁度よい奥行で、マットを敷いて快適に休める。階段がコンロを置くスペースにぴったりだったり、ゴロ寝の割には充実した環境だった。昼寝したり夕食の仕込みなどしてまったりと過ごした。

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日が暮れてきたところで月山森のピークへ向かう。いつもの御浜小屋なら、日本海に沈む夕陽が目の前だが、河原宿では山陰になってしまう。そこで近くのピークに登って夕陽を拝もうという訳だ。

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何とかギリギリ日没に間に合って、笙ヶ岳に沈むところをとらえた。

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フォトグラファーえむとらの活躍する時間だ。

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当然、夜は炭火焼肉である。今回は生米を持参し、河原宿の名水で炊いたアツアツ白米と一緒に頂いた。

夜も大して冷えることなく、ファイントラックのポリゴンネスト1x1ULとポリゴンシールドを組み合わせ、ポリゴン2UL上下を着て寝てちょうど良かった。当日の酒田の最低気温が16℃前後だったことから、現地の最低気温は7,8℃程度だったと推察される。一方、1x1ULとシールドの組み合わせでの使用下限温度は10℃。快適に眠れたことを考えると、2ULの着て寝で5℃ぐらい稼げる感じだろうか。

さて、心字雪を満喫した一日。明日は東面を滑ることになりそうだ。

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本日のトラックデータ。

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